この間読んだ本がとても良かったので読書感想文的なものを書いてみたいと思いました。かあちゃんのブログいつも重いのばっかりなのでねw
チェ・イナさんの「会社のためではなく、自分のために働くということ」という本です。
仕事に疲れた人にこんこんと沁み渡る
シンプルなメッセージが静かで大きなうねりになって響き渡る
とにかく、作者が上品で泥臭くて愛情深くてかっこよくて憧れます。こんな人になりたい。
この本って言ってしまうと「コツコツやれよ!!!!!」ってシンプルなメッセージだと思うんです(まとめすぎで怒られるぞ)。1冊読むといつの間にかこの喝で体中がヒッタヒタになります。
その伝え方が本当に上品で。経験を独特の静かで温かい語り口でとんとんと置いているだけ。その文脈が本当に上品で温かいのに、経験はめちゃめちゃ泥臭い!
文脈や語り口が先にあって、そこから感情や経験がにじんでて、読み手の中で“意味が熟成”される。読み手が自分の経験と接続された瞬間に、ズシッと来る。最初あまり言っていることがつかめなかったのですが、途中からグサグサ刺さりはじめて最初から読み直し、あとはもうのめり込みました。
この本は韓国で泣けるビジネス書と言われているらしいんですが、一生懸命歩いてきたことを全肯定してくれるというか、必死で仕事されてる方にはそりゃ刺さるよなと思いました。
今日もちゃんと地面あるこって背筋が伸びる
私はこんなに働けてるだろうか
かあちゃんはこんなふうに仕事できたことあったかなあ。読みながら自分に問わずにいられませんでした。
ここが山だと思っても次々に山があらわれる。生きてる心地がしないようなギリギリの日々が続く。ただただその日をなんとか終えることで精一杯。こんな感じの日々で、確かに一生懸命ではあったけど、誇れるようなことは何もなくて自分の考えもままならないままただ波に飲まれていました。
でもこの作者のひとつひとつの経験を辿るうちに、このレベルのひとでもこんなにつらい中一歩一歩やってきたんだっていうことがわかって、ああお仕事って甘くなくて当たり前なんだって思わされました。
また作者が「自分がどう使われたいのか」「どう使われることに満足するのか」といった「使われる」ことの前向きな面について書かれていたことが印象的でした。
自分が単に好きな仕事をして達成感を味わうよりもさらに、組織に自分がうまく使われることで高度な次元に到達する感覚、自分の組織を前進させる感覚を覚えるということを書かれていて、もちろんそれはこれまでのかあちゃんのような思考停止で波に飲まれ続けて到達する領域ではありませんが、組織に使ってもらえる自分になるということをとてもポジティブに捉え直させてくれる視点でした。
これってこういうことだよね、が能動のサイン
自分なりの言葉で定義され始めるかがバロメーター
この本を読んで唯一、あこの作者が言っていることが自分にも起きた、と思えたことが”自分だけの言葉で定義する時、力が生まれる”という話の部分でした。
確かにまだ自分が独身でとにかく身を浸して仕事に取り組んでいた際、この仕事ってこういうことなのでは?という捉え方が出来始めてからさらに仕事を深く取り組めるようになった経験があります。
そしてその時、果てしなく忙しかったですし現場は荒れ果てていましたが、なんとなく仕事に振り回され続けていた感覚から、自分のコントロール下に少し入った感覚があって、忙しい中でも面白みを感じるようになりました。
私はやっぱり言葉で整理したい人間で、言葉が出てこない時は苦しい。自分の中から言葉が出てくるかどうかが自分を能動的に扱えているかどうかのバロメーターなんだなと。これからも自分が業務に成熟したかどうかの指標にしたいと思います。
たまにいい本に出会えると嬉しいですよね。自分の言葉で定義できるところまで、私はちゃんと向き合えているんだろうかと問いながら、とりあえず今日も地面を歩きます。お読みいただきありがとうございました!


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